生きるを手繰る

生きづらい私やあなたが、生きる気持ちを手繰り寄せるために、ゆるりと考えること

うつの薬との付き合い方についての個人的な見解

抗うつ薬を含めた向精神薬について、個人的な考えを書きます。

薬に対する、現在の私のスタンス

「しんどい時には薬の力を借りつつ、少しずつ他の方法も取り入れて、底力をつけていく」

個人的にはこんな感じで考えています。当事者の一意見であり、他の人に押し付けようとは思いません。

「他の方法」は各々自分に合ったものを探すのが良いと思っています。私自身に関して言えば、認知行動療法とカウンセリングがかなり助けになりましたが、それだけで全ては解決していないので、現在も模索中です。

なお、双極性障害Ⅱ型の診断が一応ついていながら、私はここ1年ほど薬を飲んでいません。主治医も了承しています。

「えっ?」と思われた方が多いでしょうが、経緯を記していきます。きっとレアケースでしょうから、誰かの参考になるかはわからないのですが。

私の服薬ヒストリー

薬とは、計13年以上のお付き合い

私はこんな感じのうつ状態が長いので、もちろん服薬しておりました。

www.kuzejune.com

SSRI・SNRI→四環系・三環系、といくつかの抗うつ薬を試していって、最終的には、トリプタノール、ルジオミール、デパケンを中心に落ち着いた感じです。

初期の情報にかなり抜けがありますが、思い出せる限りの詳細は下記です。マニアックな話だと思うので、ご興味のある方だけご覧ください。

服薬ヒストリー

※ちなみに、ヤーズと三環系抗うつ剤は併用注意(非推奨の組み合わせ)です。独断で飲むのは絶対やめましょう。

少なくとも約13年間は、何かしらの薬を飲んでいた計算になります。
それでも、種類も量も少ない方だと思います。これまでの肌感覚としては、皆さんもっと飲んでいるイメージです。

昨年からは断薬中

断薬のきっかけは、ラミクタールの副作用がキツかったことでした。抗うつ薬とは性質が違う副作用が出て、戸惑いました。

当時は過食・過眠傾向だった私が、極端に食べられなくなり、眠れなくなりました。おまけに髪も抜けた。たかだか1ヶ月程度でしたが、キツかったです。

それまでの抗うつ薬についても言えることなのですが、私の場合、

副作用 > 薬が効いている実感

だったので、もううんざりしてしまいました。

改めて主治医と話し合ったところ、「医師の目から客観的に見ても、服薬の有無がそれほど調子の波に影響していない」*1という見解だったので、断薬を試みる形になりました。

先ほども書いた通り、かなりイレギュラーだと自覚しています。双極性の場合、寛解しても飲み続けるのが一般的なセオリーなのに、寛解と言われてもいない状態でドラッグフリー。

こういう決断をしてくれる医師はなかなかいないと思うので、本当に感謝しています。

薬なしで約1年過ごしてみて

実際に薬なしで生活している感想は、「あんまり変わらないけど、まあプラス」という感じです。元々効きが悪かったからだとは思います。下記に具体的にまとめてみます。

変化の実感なし

  • 全体的な調子の波。大丈夫な時は大丈夫だし、相変わらずダメな時はダメ 

よかったこと

  • 過食・食欲不振が自然と治った。体重も元に戻ってきた
  • 副作用(粘膜の渇き、震え、平衡感覚の違和感など)と服薬管理が無いので、かなり楽
  • 薬に起因するぼーっと感はなくなったので、平常時の思考能力がマシになる
  • 顔つきが元に戻ったと、親しい人に言われる 

悪かった(?)こと

  • 自分は仮病なのではないかと、たまに謎の不安に陥る
  • もはや傍から見ると療養中ではないので、仕事への焦りが増して働くが、薬とは関係なく失敗して、まごうことなきニートとなる(新たな悲しみ)

私の場合、ラミクタールに限らず、どの薬でも離脱症状を経験せずに済んだのは幸運だったと思います。

あと、耳にタコだとは思いますが、独断での断薬はお勧めしません。主治医が減薬の相談に全く応じてくれなくて辛いなら、転院するのが正攻法です。自己流の断薬で、余計に苦しまないでほしいです。

改めて、薬との付き合い方

私の個人的な経験をお話ししましたが、考え方としては、あくまで最初に書いた通りです。

「しんどい時には薬の力を借りつつ、少しずつ他の方法も取り入れて、底力をつけていく」

一人ひとり事情は異なるし、薬で少しでも生活の質を維持できるなら、無理に断薬すべきとは思いません。

私自身、実感が少なかったとはいえ、途中まで薬の力で浮上したから現在の状態があると思っています。この先、また服薬の必要に迫られる可能性もあるでしょう。

ただ、薬の力だけでは越えにくい壁があると感じるのも事実です。特に、私のように病気が長期化している場合は、その傾向が強いと思います。

今回の断薬で、私は薬を飲まずに病気と付き合っていく決心をしました。それはつまり、「薬を飲む以上の努力を、自分でしっかりしないといけない」ということだと思っています。

あまりハードルを上げるとすぐパンクするので、小さな工夫に取り組む日々ですが、それを止めないことが、薬から自由になるための私の責任だと思っています。

まだあまり書けていませんが、具体的に何を考え、何をやっているかのメモが、このブログです。色々偉そうなことを言ったわりに、どれも大したことではないのだけれど。

 

すっかり長くなりました。
最後に、私が最近共感した医師の言葉をご紹介したいと思います。
こちらの病院に行ったことはないのですが、勉強になることが書かれているなと思いました。

私が取り組んでいる「薬に頼らないうつ病治療」は、

薬物療法を否定するためではなく、

病気の背景にある体の変化や異常を探りながら

対症療法ではない根本的な治療に取り組もうという試みなのです。

Dr.ちむら「薬に頼らないうつ病治療」いろいろな病気のつながり | 薬に頼らない精神科医 Dr.チムラのブログ 

もちろん、時には
薬による治療を選択した方がいい場合はあるでしょう。

しかし、
薬での治療を受けているすべての方にとって
「治療法は薬しかありえない」
という事はないでしょう。

今の医療の主役は誰ですか? | 薬に頼らない精神科医 Dr.チムラのブログ

 

薬品名等を確認したサイト:日経メディカル処方薬事典|医療・医薬関係者向け医薬品検索データベース

*1:なぜ私にはあまり薬が効かなかったのか、という理由が最近になって少し見えてきました。今後その話も書きたいと思っています。