職を転々とすることで定評のある私ですが、一時期、クラウドソーシングでも仕事をしていました。在宅で働けるのは大きな魅力でした。
うつ病などの精神疾患や、その他の病気で体調面の不安を抱えていると、同じように考える方は少なくないと思います。家庭の事情などで在宅を希望する方も多いでしょう。
体調や生活を大事にしつつ、上手に利用してほしいと思うので、失敗や反省を含めた経験談を書いていこうと思います。
クラウドソーシングの説明、サービス比較、使い方などは他のサイトに譲ります。
クラウドソーシングで働いていた時期
活動期間は2013年〜2018年の前半です。そのため、少し古い情報が混ざる可能性がありますがご了承ください。
なお、5年間ずっと在宅ワークをしていたわけではありません。会社で働けない時に断続的に利用していて、実働は1年半くらいです。
経験した仕事の種類・ジャンル
- ライター系:Webライティング、校正、リライトなど
- 事務系:データ入力、テープ起こし、事務代行など
大きく分けて、この2種類の案件を受注していました。Webライターは私には合わず、早めに見切りをつけました。メインは事務系です。
デザイン系、エンジニア系のスキルはありません。
実際に得た収入
トータルで約60万円でした。多くはないものの、ありがたい収入です。
フルタイム稼働していた月はほとんどなく、かなり波もありますが、実働18ヶ月として平均すると月3.3万円前後を得た計算になります。ただし、60万円の約半分は真っ当で継続的に仕事を頂けた1社からの報酬です。
強いて全体を時給に換算すると、最低賃金を大幅に下回ります。案件選びをミスした時は、ほぼ奴隷状態です。
効率的に収入を得るには、技術職としてやっていくか、ひたすら在宅ワーカースキルを上げていくしかないと思います。
ちなみに私はこんな人間なので、要領が良くて根気があれば、もっと稼げるかもしれません。
- 仕事の丁寧さで評価してもらえるが、スピードは遅め(要領が悪い)
- 勘はわりと良い
- 体調にムラがあるのが最大の弱点
- 飽きっぽいので、単純作業を何年も続けられない
自分に合ったクラウドソーシングサイトの選び方
私が利用していたサイトは、業界2強の「ランサーズ」と「クラウドワークス」ではありません。規模では劣りますが、比較的歴史がある所です。具体的なサービス名は控えます。
最大手を避けたのは、「自分が案件を獲得しやすいか」を考えてのことです。
当然ですが、案件受注までに費やす時間はタダ働きです。ダメ元で色々応募するのも1つの作戦ですが、私はなるべくその労力を抑えたかった。
そこで、サイトの利用者層(ライバル)と自分のスキルを比較して、案件を獲得しやすそうなサイトを選びました。
具体的には、
- 専門スキルが不要な案件が中心
- 未経験者(PC作業に不慣れな人)も歓迎
という雰囲気のサイトです。
私は企業での事務経験があったので、ここなら他の人と比べても見劣りしないと思いました。えげつない言い方ですが。
専門的な案件と初心者向けの案件が混在する「ランサーズ」や「クラウドワークス」より勝ち目があると判断したのですが、悪くない戦略だったと思います。受注率は高かったです。
ですので、サイト自体の評判だけで判断せず、自分の強みとの相性も考えることをお勧めします。
なお、複数のサイトの掛け持ちは、無理してやらなくて良いと思います。管理が大変になりますし、同じ案件を複数のサイトで募集していることも多いので、効率もそれほど良くないです。
クラウドソーシングで、上手に在宅ワークするコツ
優先順位を明確にする
体調や家族が最優先なのか、少しでも多くのお金を稼ぐのが大切なのか、スキルを身に付けたいのか、ハッキリさせておくのが大事です。
思い通りにいかないことは多いです。体調のために在宅で働くはずが、作業に追われて調子を崩したこともありました。時間無制限で働ける在宅ワークの落とし穴でもあります。
全部自分でやる覚悟を持つ
一応フリーランスの形になりますので、最低限の税金・法律の知識は必須です。PCのトラブルも自分で解決するしかありません。でも調べれば、何とかなります。
「仕事への感謝」と「自分を安売りしない」バランス
仕事をもらえることに感謝しつつも、自分の労力を安売りしすぎないことが大切です。つまり、自分の市場価値の見極めが必要になります。難しいですが、実際に仕事をしながらバランス感覚を養うのが一番だと思います。
ちなみに、私はガンガン自分を安売りして消耗しました。反面教師にしてください。
クライアントを見極める
顧客の見極めも、経験がものを言う部分が大きいです。少しでも判断材料になればと思うので、他の記事にも具体的な体験などをまとめています。
ライターの仕事についてはこちら。
データ入力などの事務の仕事についてはこちら。