生きるを手繰る

生きづらい私が、生きる気持ちをゆるりと手繰り寄せるために

クラウドソーシングで、データ入力など事務系の仕事をする

クラウドソーシングで働いていた話、最後は事務系のお仕事について。

今回は、データ入力、テープ起こし、事務代行などの体験談ですが、その前に「案件の規模別」に特徴を見ていきます。事務系に限らず、他の職種にも共通して言えることも多いです。

 

※長めです。

 

大規模案件(数十人〜数百人募集)の特徴

一度に大人数のワーカーを募集する場合、発注元は中規模以上の企業が多いです。また、クラウドソーシングサイトの運営側が公式案件として募集している場合もあります。

メリット
  • 支払いなどの信頼性が高い
  • 仕事量が安定している(特に長期案件)
  • ノウハウがしっかりしている
デメリット・リスク
  • 作業ルールが細かい
  • 作業開始までに手続きや準備が必要な場合も
  • 頻繁に募集している場合は、それなりの理由があるかも

小規模案件(1人〜数人の募集)の特徴

中小企業や、個人が募集している案件です。

メリット
  • 仕事の進め方などの融通が効きやすい
  • 報酬の交渉がしやすい
  • 事前準備が少なく、すぐに作業に入れる
デメリット・リスク
  • 相手の人間性次第なので、当たり外れが激しい
  • 仕事量が安定しないので、長期的な見込みは立ちにくい
  • グレーな仕事がチラホラある

大まかに一般化してみましたが、ハッキリ言ってしまえば全てはクライアント次第です。ここからは、案件ごとの体験談を書いていきます。

大規模なデータ入力案件で、やや失敗

一般的には、大規模案件は安定感があっておすすめです。

しかし、私はサイト運営会社の公式案件で苦い思いをしました。データ入力の仕事で、1件あたりの報酬は数十円。当時の募集要項では、時給換算で500〜600円になる書き方でしたが、実際に蓋を開けてみると…

  • 作業マニュアルが100ページ以上
  • それでも常に質問が飛び交うほど、ややこしいデータ
  • 連絡手段にも独自のルールが多く、やりとりに時間を取られる
  • 見知らぬ前任者の後始末をさせられる(さすがにクレームを入れました)
  • 結果、時給100〜200円くらい
  • それなのに作業日・作業時間が固定

私の能力不足かもしれませんが、効率を上げるのは難しい仕様に思えました。最低で半年間の契約だったので、半年待って契約解除をお願いしました。頻繁に募集していた理由がわかった気がしました。

支払いを含め、対応は迅速できっちりしていたので、その点は有り難かったです。

グレーなかほりのする、小規模なデータ作成

モラル的にグレーな気配の案件はなるべく避けていたのですが、やってみないとわからない部分もあったりします。

個人のクライアントから、Excelを使ったデータ作成の仕事を請負いました。実際に作業してみたら、某オークションサイトの無在庫転売用のデータでした。

無在庫転売はそのオークションサイトの規約違反でしたし、画像の著作権侵害も大量に行っていると思われたので、契約終了をお願いしました。妙なリスクは負いたくないし、私にとってグレーな仕事はストレスになるので、それで良かったと思っています。

ただ、すごく人柄の良いクライアントだったので、お断りする時は心苦しかったです。どうも「副業で稼げる!」みたいな情報商材を買ってビジネスを始めたようなのですが、数ヶ月で撤退したようです。色々考えさせられます。

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テープ起こしは、小規模でも比較的安定

テープ起こしの仕事は、スムーズに進行できる案件が多かったです。慣れるまでは、音声を文字に起こすのに時間がかかって大変ですが、単価が数千円単位なので有り難かったです。

内容は、取材、打ち合わせ、イベントなどの書き起こしが多いので、勉強になることが多く、楽しくお仕事できました。

急ぎの仕事が多いのも特徴です。初心者の場合、音声の録音時間の約6〜8倍くらいが作業時間の目安になりそうです。内容が専門的になるほど、所要時間は増える傾向にあります。私はスローペースなので、推敲の時間も加味して、余裕をもって見積もるようにしていました。

ただ、音声入力ソフトが便利になったことで、以前より案件が減っている印象です。

時給制で働きやすい事務代行(中規模)

私がクラウドソーシングで得た報酬の約半分は、こちらの事務代行会社から頂きました。大変お世話になりました。いくつか単発のデータ入力の仕事をした後に、時給制の事務案件を紹介されたのですが、先方に信頼してもらえたのだと嬉しくなった記憶があります。

様々な業種の企業から事務作業を請け負い、それを在宅スタッフ同士のチームで進行していく業務フローでした。終始チャットが飛び交う忙しい仕事でしたが、働きやすさに配慮してくれる有難いクライアントでした。

事務代行は、連絡に費やす時間が多いので、時給制はオススメです。先方にとって管理が難しい働き方になるので、コツコツと信頼関係を築くことが大切です。

 

他にも、システム上で正式発注される前に作業してしまい、報酬を踏み倒されて泣き寝入りしたエピソードなどもありますが、この辺にしておきます。

こんな私のクラウドソーシング経験ですが、自分に対する反省点は以下です。

  • 気分の波が上がっている時に、仕事を断らずに請負い過ぎる
  • もっと上がると、外で働きたくなって、Wワークをして無理をする

同じような方はあまりいないかもしれませんが、くれぐれも体調や生活を大切に、お仕事されてください。

 

上手に活用すれば、クラウドソーシングは社会復帰の手助けや、自分らしい働き方のきっかけになると思います。

私も、最初はリハビリ代わりに始めました。リハビリでお金を頂けるなんて贅沢なことですし、当時は「自分で稼いだお金が少しでもある」という事実が、精神的な助けになりました。

興味があれば、自分の価値観を大切にしつつ、試してみると良いかと思います。

 


クラウドソーシングの全般的なこと、向き合い方については、こちらに書いています。

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ライターの仕事については、こちら。

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