生きるを手繰る

生きづらい私が、生きる気持ちをゆるりと手繰り寄せるために

素敵な書きまつがい

ほぼ日刊イトイ新聞 - 今日の言いまつがい

誰にでもある“言いまつがい”こと、言い間違い。私は言葉ネタに弱いので、こういうのも結構好きです。ただ、長い間記憶に残っているのは、書き間違いの方が多い気がします。視覚的な文字情報が印象に残りやすいタイプなのかもしれません。

詳しい記憶のメカニズムはわかりませんが、なぜか忘れられない“書きまつがい”。今日はそんな他愛もない話です。

申し上げなす

私の友人が、右も左もわからない新入社員だった頃に生み出した作品。

取引先に宛てたメールを、「ご連絡申し上げなす。」と締めくくって送信したそうです。すぐに指導役の先輩から「さっきのメール、ナス揚がっちゃってるよ!」とツッコミが入ったそうな。

しっかり者の友人には珍しい間違いなのですが、揚げ茄子のオチまでキレイに決まるところがお見事。

ありがおつございました

過去の職場の大先輩による作品。

この方、仕事に関しては、私なんか足元にも及ばないプロ中のプロだったのですが、不思議なほどタイプミスが多い。大体のメールをccで共有する職場だったので、自然とそれが目に入ってくるわけですが、おおらかで素敵なご本人のキャラと相まって、もはや読むのが癒しになっていました。

数多くあったタイポ・誤変換の中でも、この「ありがおつございました」は、もはや定番。一度や二度見かけたというレベルではなかった。

素直に考えれば、「ありがとうございました」の中で、「TOU」とキーを打つところを「OTU」と打ち間違える癖があるのだろうと推測できます。

しかし、このフレーズを何度も目にするうちに、私には徐々に「これは新しい挨拶の形なのでは」と思えてきて仕方がなかった。

 

ありがとうございます + おつかれさまでした = ありがおつございました

 

お礼と労いのハイブリッド。一度に2つ伝わるなんて、書く方も読む方も省エネです。

よっぽど自分でも使ってみようかと思いましたが、なかなか勇気と機会がありませんでした。

すつぼい梅

これは、知人にもらったタイのお菓子に書いてありました。“東南アジアのお土産あるある”の変な日本語です。

その名の通り梅のお菓子で、パッケージは、オレンジを基調としたカリカリ梅のようなデザイン。

そこにでかでかと書かれた、 
すつぼい梅 -かちの日本样式のす-
という製品名とキャッチフレーズもどきのインパクトが忘れられず、10年以上経った今でも何かの拍子に思い出します。

手元に写真がなくて残念…と思っていたのですが、ネット上を探してみればあるものですね。まさにこれです。気になる方は、ご覧になってみてください。

すつぼい梅 - アジアに氾濫する怪しい日本語

「すつぼい」も相当気になりますが、「かちの日本样式のす」のカオスさがすごい。ぜひ一回声に出して読んでみてください。「样」の字は中国語(簡体字)のようなので「様」に置き換えましょう。かちのにほんようしきのす。ものすごく脱力しませんか?

さて、気になる味ですが、甘じょっぱさと酸味が合わさった様な、梅っぽいような杏っぽいような、何とも言えない味だったと記憶しています。すつぼかったです。

 


人間、なかなか自分の書きまつがいには気がつかないものなので、ここぞとばかりに他人の間違いをあげつらってみました。 こうして書き出してみると、つい脱力してしまうので、私にとっては癒し効果がありそうです。

ここまでお読みいただき、ありがおつございました。

 

 

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