支度ができない
前回は「外出できない」問題について、ざっくりと考えてみました。
その中でも、個人的には「身支度が面倒、億劫」になってしまうことに注目しています。女性も男性も、人それぞれのルーティンがあると思うのですが、普段は当たり前にできることが、調子が悪くなると途端にできなくなるというのが、未だに不思議です。うつ状態恐るべし。
前回も書きましたが、「めんどくさいな」程度で済めば良い方だったりします。調子が悪い期間が長く続くと、もはやどうやって支度をすれば良いのか、手順がわからなくなって混乱することがあります。単純に久しぶりという場合もありますが、思考停止してフリーズ状態に陥ってしまう時は困ります。鏡の前でポカーンとしたまま何十分か経過して、諦めて布団へ逆戻りすることもあります。
どうしようもない時は本当にどうしようもないので、無理しないのが一番です。
なんとかギリギリ頑張れそうな日
でも中には「ちょっとだけ頑張ったら何とかなるかも」みたいな日もあります。色々考えるのは面倒だけど、簡単なことならできそう。そんな日の自分へのメモも兼ねて、改めて手の抜きどころを整理してみたいと思います。
今回はメイクなどの“顔周り編”です。人それぞれ、こだわりや快適さのポイントが違うので、必要な所だけ読んでもらえたらと思います。
ちなみに元気な時の私は、そこそこおしゃれに興味があります。メイクやファッションのトレンドはたまに雑誌でチェックする程度で、まあ平均的ではないかと自分では思っています。テイストで言うと「きれいめナチュラル」みたいな感じが好きなので、それを前提に読んでいただけると良いかと思います。合わない方はごめんなさい。
まずはお手軽に
メガネ
普段は必要な時だけメガネ生活の私ですが、メイクをしたくない日は、完全に顔をごまかす目的でかけます。最近は視力が良い人も「ブルーライトや紫外線が気になる」「ファッション」という理由でかけやすくなったと思うので、ご活用ください。
マスク
花粉症や風邪予防という名目をつけられるので、これも採用です。耳が痛くならない大きさ、デザインを選ぶのがおすすめ。
手抜きを“抜け感”と言い張るメイク
正直、別にノーメイクで構わない
自分が嫌じゃなければ、すっぴんで外出しても何の問題もないと思います。私自身も「他人は自分なんて見ていない」と言い聞かせ、素顔で外出することは多いです。実際、誰も気にしてないと思います。
パーツごとの手抜きポイント
でも職場の雰囲気や、会う相手によっては、素顔をさらけ出すと思うだけでテンションが下がってしまうこともあります。そんな時のメイクですが、大原則は「普段の手順を全部やらなくちゃいけない」という思い込みを捨てることです。手抜き?いやいや、“抜け感”であり、あえての“引き算”なので、それは立派なオシャレです。
スキンケア
肌のコンディションが悪くなければ、基本的に適当で大丈夫と考えます。気になるなら、帰ってからちゃんとやれば良し。
・洗顔
洗顔料を使わずとも、水のみでOKです。むしろ「朝は洗顔料を使わない方がいい」という美容法もあるそうなので、それを実践していることにします。
・化粧水・乳液・クリーム
乾燥の具合などに応じて適当に塗ります。どれか1つでも可。
・オールインワンは味方
何も考えずに使えるオールインワンアイテムは、強い味方です。私は、普段は使い慣れたスキンケア用品をラインで使って、調子が悪い時はオールインワン(あるいは何も無し)です。
特に最近は、洗顔から化粧下地まで一体になったシートマスクがあって便利です。朝起きていきなり貼ればOKという優れ物なので、プチプラの物を買っています。
下地・ファンデーション
余力があれば紫外線ケアもしておくと、未来の自分を救うことになります。私はそこまで余裕がないことが多かったので、おかげさまで頬に小さなシミができています。
ファンデーション類はベタベタ塗らない方が快適でもあるので、若い人や肌に自信のある人は、塗らないでOKだと思います。クマ、吹き出物、毛穴など、気になる部分だけをコンシーラーで隠すという手もあります。BBクリーム系も便利ですね。
眉毛
それなりに印象を左右するパーツなので、できそうなら描いておきます。前髪で隠れるようなら気にしません。私の場合、アイブロウとベースメイクだけそれなりにして、あとはメガネでお茶を濁しておくパターンが多いです。
アイメイク
アイライン、マスカラ、アイシャドウ、どれか1つだけでも問題ありません。アイシャドウに関しては、ここ数年、幸いにも単色使いがトレンドです。パレットから何色も使う必要はないので、使い慣れた色をサッと塗っておけば上出来です。無難なのはブラウン系でしょうか。
チーク・リップ
血色が気にならなければ、ここも省略可能と考えます。最近は、顔色を良く見せてくれるティント系のアイテムも人気ですね。
あるいは、くっきりした色の口紅をアクセントにして、アイメイクをほぼ無しにする作戦もあります。よくメイクアップアーティストの人が「全部のパーツを盛り過ぎるのは時代遅れ」みたいなことを言っていますよね。だからこれは、れっきとしたオシャレなのです。
ヘアスタイルも簡単に
髪型はパッと見の印象に影響するので、できればサッと整えられるとベターです。かといって、きちんとブローしたり凝ったことはできないので、ショートヘアでなければ、ザクっとまとめてしまうのが早道です。
個人的に無難だと思っているのは、ハーフアップです。そこそこのきちんと感と品の良さ、洋服を選ばないメリットがあると、自分では思っています。
ふんわりとした一つ結びも好きなのですが、一歩間違えると“やつれ感”が出てしまうので、ノーメイクの日は注意しています。くるりんぱ系も、簡単に華やかになるのでいいです。
時短系の情報が参考になる
その他にも「時短 メイク(ヘア)」などで検索すると色々参考になります。そう、“時短”は“手抜き”を言い換えたマジカルワードなのでした。
うつ状態の時に、メイクやおしゃれへの関心が薄くなるのは当たり前のことです。無理に興味を持つ必要はないので、楽しめそうな気分の時に、気分転換として見るくらいがちょうど良いと思っています。