ささやかなVR体験
先日、ちょっとしたVRを体験させてもらう機会がありました。こんな感じの段ボール製ゴーグルにスマホを装着し、ジェットコースターの疑似体験動画を見るというものです。
Linkcool Google Cardboard(グーグル・カードボード)3Dメガネ 3d Vrメガネ 組み立て式 NFCタグとベルト付き
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実際に体験してみると、やっぱりちょっと感動がありました。大きな岩が目の前まで転がってくるスリルを味わえたり、自分で目線を動かして、ジェットコースターが進む方向を決められたり。なかなか没入感があります。
それは単純に楽しい体験だったのですが、その後にふと思いました。「VRを精神疾患の理解に役立てられないのかな?」と。
精神の病気の疑似体験
統合失調症のバーチャル動画
やはり同じことを考える方は他にもいて、実際に動画もありました。統合失調症の疑似体験ができる動画です。色々な種類の幻聴を体験できます。
特に、私にとって勉強になったのは「おだててくる幻聴」です。自分の症状とかなり掛け離れているので、これまではあくまで想像しかできませんでした。しかし疑似体験すると、「あ、だからこういう行動になるのか。無理もないな」と、少しは感覚的な理解ができるような気がします。
本当はどんどん紹介したい動画なのですが、持病のある方が良くないタイミングで見ると、調子が悪くなってしまうかもしれないので、あえてここには貼りません。興味がある方は「VR 統合失調症」や「バーチャルハルシネーション」で検索してみてください。装置なしで見ても、為になる内容です。
バーチャルうつ・双極性は、まだなさそう
うつや双極性など、他の疾患の疑似体験は見当たらなかったのですが、 今後作られてほしいところです。おそらく再現が難しいのでしょうね。
でも、体の重さ(重力)、視界の暗さ、頭痛、耳鳴り、めまい、ネガティブな思考のささやき…などの要素を上手く組み合わせたら、何とかそれっぽいものを作れそうな気もします。物理的に、身体に重りを付けながら見てもいいし。
「理解できない」 を解消するツールになってほしい
精神疾患の当事者が傷つく場面というのは、大体が「わかってもらえないこと」に起因しているような気がします。たとえ相手に悪意はなくても、「わからない」から返答がズレたりする。他の社会問題もきっと同様ですね。
「わからない」には、
- 知識としてわからない、知らない
- 感覚としてわからない、気持ちがわからない
の2種類があると常々思っているのですが、VRはその両方の解消に役立つ貴重なツールだと考えます。完全に他人任せですが、誰か作ってください。
もし学校の福祉体験とかに組み込んでもらえたら素敵だなぁ。あと、ハラスメントをする人、管理職、障害者採用担当者、医療・福祉従事者、患者の家族は、お手数ですが必修科目として履修をお願いいたします。
おまけ。AIに関する妄想
ついでにもう1つ。AIが自殺予防や認知行動療法に役立てられていると聞きます。とてもとても意義深いと思うので、ぜひ活用を進めてほしいです。
そんな崇高な取り組みを目にして思いついた、大変しょうもないAI活用。
上司に休みの連絡をいい感じにしてくれるAIを、誰か開発してくれませんか。
調子が悪い時の職場への欠勤連絡って、結構心理的な負担になりませんか?はい、休んで職場に迷惑をかけておいてそんなことを言うのは大ひんしゅくだと、重々承知しております。でも、欠勤連絡がトリガーになって余計に落ち込んで、うつスパイラルの深みにハマることがよくあるのです。そうなって落ち込みが長引くと、誰も得しない。
ここで、お助けAI君の登場です。
- 体調のデータ、仕事のスケジュール、業務タスク一覧などの情報を読み取る
- これまでの上司とのやりとりを学習し、上司の性格を分析
- 上記を勘案して、なんかいい感じのメール・チャットの文面を作成してくれる
- 職場の始業時間を考慮して、なんかいい感じのタイミングに送信してくれる
- 電話連絡が必須の職場の場合、台本の作成もしくは音声通話を代行してくれる
技術の進歩を無駄遣いしてすみません。でも、ちょっとあったらいいなと思っています。