集中力のコントロールは、私にとって大きな課題の1つです。
単純に「頑張って集中力を高める」では済まない話なのが、ちょっと厄介です。一体どういうことなのかを説明していきます。
うつの時は集中できない
個人的な見解ですが、うつ状態の重さと集中力は、ほぼ反比例します。症状が重ければ作業どころか本も読めないし、テレビすら見るともなしに見る感じです。
ものすごく調子が悪い時は「ゆっくり休んだ方が良いな」と諦めがつくのですが、中途半端で困るのが「ちょっと調子悪い。ややだるい」くらいの時です。
そういう時に、「やった方がいいこと」や「やりたいこと」をどうするか。休むなら休む、やるならやる、と決めてしまえば良いのですが、「うだうだ悩んで結局やらない」みたいなことになりがちです。悩んだ時間を無駄にした上、自ら余計なストレスを増やしています。色々ともったいない。
一方で、過集中の時もある
うつが酷い時とは反対に、私は過集中な状態になる日もあります。
「過集中」は、まだあまり一般的な言葉ではないので、「集中し過ぎるとはどういうこと?何が問題なの?」と疑問を持たれるかもしれません。
大幅に時間を忘れて何かに没頭してしまったり、疲労や痛みを感じずに作業を続けて、後で身体的・精神的なダメージが出たりすることが、過集中の問題点です。
私の場合は、疲労感に気づかずに作業をし過ぎて、力尽き果てて後で寝込むパターンが多いです。寝食を忘れるレベルまでは行かないものの、油断すると、明け方に寝落ちするまで何かし続けます。生活リズムが崩れます。
ただ単に自制心がないだけだと思っていたのですが、仕事中、福祉職の人に「久世さんは過集中じゃない?」と指摘されて、意識するようになりました。
過集中は、発達障害の傾向がある人にしばしば見られる現象です。
Katie Fue (id:KatieFue) さんが、とてもわかりやすいエピソードを書かれていますので、ぜひご覧になってみてください。
blog.xn--katiefue-i64mq8yc0vjo7eeitdhns.com
また、双極性障害の場合も、軽躁〜躁状態の時に過集中になるケースがあるようです。
私は発達障害*1と双極性障害、両方の傾向を併せ持っているようなので、もはやどちらに起因する過集中なのかは不明ですが、問題を感じていることは確かです。
『集中』アプリのタイマーで、集中力を管理
「集中力がない」「過集中になる」の双方に有効なのが、タイマーによるコントロールです。タイマーのアプリは数多くありますが、今回は私が愛用しているiOSアプリをご紹介します。
その名もズバリ【集中】という名前です。無料です。
開発者の方にご承諾頂けたので、スクリーンショット付きで紹介します。(Ver. 0.11.0 )
※その後、アプリのバージョンアップがありました。一部デザインが変更された画面もありますが、使用方法やコンセプトは下記と同じです(2019年2月 追記)
タイマー起動中
シンプルで、誰でも使いやすいデザインです。
予定より早めに終了したい時は、「早く終わった!」「集中切れた」と状況に応じたボタンで終了できるのがユニーク。
タイマー終了時
時間が来たら、「ホーホケキョ」とウグイスの声でお知らせしてもらえます。
画面下の丸いボタンで「どれくらい集中できたか」を入力できるようになっているのですが、これがとても便利。
休憩時間
休憩時間も設定できます。集中の質を上げるためにも、過集中対策にも、嬉しい機能です。
グラフの画面
タイマー終了時に入力した「どれくらい集中できたか」の度合いが、この棒グラフに反映されます。色が濃くなっているほど、集中できた時間ということです。
この画像は一日単位の表示ですが、画面を切り替えると、週単位や月単位などのグラフも見られます。データを蓄積できるので、振り返ることで体調管理にも役立てられます。
コラムもあります
無料なのに、お役立ちコラムまで読めます。ユーモラスで読みやすいので、やる気が出ない時にも、休憩時間にも良いです。
私流『集中』アプリの使い方
◆中途半端なうつ気味の時
10分くらいの短い時間でタイマーをかけて、とりあえず着手。「今日は無理そうだから諦める」「意外とやれそう」などの判断がつきます。
◆それなりに集中できる時
ちゃんと休憩を取る。グラフ画面では、全体の作業時間と濃い色(青)の時間が長くなりすぎないようチェックしています。最近の体力なら、5〜6時間がベスト。10時間を超えるとやり過ぎ。
◆週や月単位などで振り返る
日によって極端に作業時間が凸凹するのではなく、棒グラフがある程度コンスタントになるよう目指しています。そして、休む日はきちんと休む。これが上手にできれば、安定して仕事ができる日も近づきそうです。
『集中』のおすすめポイントを整理
最後にこのアプリの特長を整理すると、こんな感じです。
- デザインがシンプルで、直感的に使える
- それでいて遊び心も感じる
- 「どれくらい集中したか」を記録できる
- 休憩時間も設定しやすい
- 無料なのに広告がない
ちなみに、このブログの執筆中も、ずっと「集中」を使っています。
開発者の戸田大介さん(@todayske) は「継続」というアプリも作られているのですが、こちらもかなり好きなアプリです。また機会を見つけてご紹介できたらと思っています。
*1:発達障害の簡易検査の結果をこちらに載せています。