生きるを手繰る

生きづらい私が、生きる気持ちをゆるりと手繰り寄せるために

うつと喜怒哀楽。感情のセンサーに不具合あり

寝たきり状態は脱したものの、なかなか思うようには行動できない。文章も断片的にしか書けなくて、意味が通るようにまとめるのが非常に難しい。この記事もアップするまでに数日かかっている。

停滞している日々で本当にもどかしいけれど、どうせだからこの隙に、調子が悪い時のあれこれを少しずつメモしておこうと思う。

これぐらいの調子の時にしか書けないこともあるのだ。たぶん。

 

自分にとってのうつ状態とは。今回は「喜怒哀楽」から考える感情面についてのメモ。 目新しい発見があるわけではないけれど、一旦整理しておく。

悲しみ

言うまでもなく、やっぱり鬱傾向の時は、どうしても悲嘆に暮れる。

まず「悲しくなるセンサー」の感度がやたら上がってしまう。そしてリアルタイムに辛いことが起きていなくても、特別なトリガーがなくても、悲しかった思い出などが勝手に蘇ってくる。映画やドラマで見るフラッシュバックのように鮮烈ではないけれど、思考に横入りしてくるみたいな感じで、繰り返し思い出してしまう。

過去の出来事だけではなくて、「自分の人生は失敗だし、これからも絶対良くならない」みたいな、現実や未来の否定的なイメージも浮かぶ。これは悲しみというより絶望の方が近い。ちなみに、うつ状態が酷くない時は、ここまで全否定の考え方ではない。認知行動療法のおかげかもしれない。

何にせよ、この時期はとにかくすぐ泣く。疲労でも涙がぼろぼろ出てくるので、無理して仕事に出たりしていると、通勤電車の中で泣く不審人物になる。相当怪しいはずだけど、都会の人は見て見ぬ振りをしてくれる。

泣くのに慣れすぎているから、自分の中では、涙は咳・くしゃみと同じようなただの生理現象だ。だから今更「泣いてスッキリする」といったことはあんまりない。目が腫れるし、鼻の下はガビガビになるし、頭痛がしてくるので、できれば泣きたくない。何より疲れる。だけど、どうも私は泣く症状が出やすい体質のようだ。「あなたの鬱はどこから?」「私は涙から」みたいなのがあるのかもしれない。

怒り・イライラ

怒りやイライラは、MAXうつ状態で全く動けない時よりも、多少回復してきた時なんかに感じやすい気がする。寝込んでいる時は、怒るエネルギーもないのだ。

私は最近、まさにイライラ期に突入してきている。寝込んでいて何もできなかった分の焦りがあるのに、まだ体も頭も思うように動かないので、自分自身に対して大変イライラする。

あと、寝たきりではなくなったことで、周囲からは「だいぶ良くなった」と認識されてしまい、苦しさがあまり伝わらないのにもフラストレーションが溜まる。表面上は普通にしているけれど、こちらはまた寝込まないように必死で結構ギリギリなのだ。

そんな感じではあるけれど、今の私はこれでも怒りの感情が少ない方だと思うので、まだ有難い。現在進行形で晒されているストレスが大きかったり、鬱のきっかけになった人・物と関わると、もっと怒りの症状が強く出るように思う。

怒りの感情には良くも悪くもエネルギーがある。衝動的な行動に繋がりやすいので、イライラしている時は注意しようと思う。私は双極性の傾向があるので、特に。

喜び / 楽しい

うつ状態の時は悲しみや怒りを感じやすくなる一方で、嬉しい・楽しいといったポジティブな気持ちを感じにくくなる。

「普段は好きなことが楽しめなくなる」みたいに反応が鈍くなる。もしくは、感じることが出来ても、その感情が持続しにくくなる。一瞬ふわっと嬉しくなっても、すぐにその気持ちが消えてしまったり、ネガティブな感情に上書きされてしまう感じなのだ。

大きな幸せも見えにくくなるし、「おいしい」みたいな些細な喜びにも鈍感になる。他人の温かい言葉や優しさをキャッチする力も弱くなっている気がして、とても申し訳ない気持ちになるのだけど、上手く反応できない。

まとめ:鬱の時の感情バランス

というわけで、うつ状態の時、私の感情のバランスはこうなる。

悲しみ >> 怒り >>>> 喜び・楽しさ 

大変残念な感じである。

でも、こんな時に「ポジティブに!」と言われても、前向きな金言みたいなものを読んでも、正直何にも頭に入ってこない。単に性格がひねくれているからかもしれない。

仕方がないので、とりあえずアレルギー反応みたいなものだと考える。花粉症みたいに「悲しみ(怒り)」に過敏に反応する時期なのだ。ピークが過ぎればマシになると思って、耐える。

耐えている間は、

  1. 感情センサーをなるべく封印する(感情を刺激する情報を遮断。何も考えないようにする)
  2. 嬉しい・楽しいのかけらを探して、なるべく摂取する

 の2つの戦略で何とか過ごしている。1は花粉症で言うならマスクのような対処法。でも、だんだん無感情になってしまう諸刃の剣でもあるので、本当はあまり良くないと思っている。とても辛い時はやむを得ないので、そうしているだけ。

 

今回はとりあえずここまで。