この世に生まれてから軽く30年を超えましたが、私はどうも世の中に馴染めないというか、色々と上手くいきません。そろそろ人間としてベテランのはずなのですが、生活基盤も不安定ですし、将来の展望も良くありません。自分が情けなくなることばかりです。
普段の生活、働くこと、人との接し方…色々悩んで試行錯誤しながら生きるうちに、考えたことを記録しておきたいと思うようになりました。
書くことは、自分にとって負担がかかる作業でもあるのですが、同時に、混沌とした頭の中を少し整理できる良い方法にもなりそうな気がしています。
病気と本当の自分
私は20歳前にうつ病の診断を受け、約15年の間、うつ病患者として生きてきました。学生だったり学生を辞めたり、働いたり働けなかったり、似た疾患を持つ家族を失ったり、ずいぶんと色々なことがありました。
うつ状態で自分が自分の思うようにならない生活を長く送ってきて、考えるようになったことがあります。
「どこまでが病気のせい?どこまでが本来の自分なの?」と思うことがあるのです。
例えば「会社に行かなくちゃ。でも今日は行けそうもない」と思う朝、それは病気の症状なのか、心の底で自分が行きたくないだけなのか、はたまたその2つが重なっているのか、未だに私はよくわかりません。
そして、この1〜2年でうつ病から双極性障害II型に診断が変わり、私にとっての「病気と自分の境目」はますます曖昧になりました。病気も含めて自分。たしかにそうですね。でも、全てをそれで済ませて良いのだろうか。考えれば考えるほど、辛くなって泥沼に嵌ることが多いので、一旦今は答えを保留することにしています。
やがて、その答えを探すよりも、目の前の比較的小さな悩みや、一つ一つの困った現象に対して、何かできそうな対策はないかと考えるようになりました。
少しずつ、ほんの小さな一歩でも
「対策」と言っても、どれも大したものではありません。たくさん頑張らないと出来ないことは挫折しやすいので、小さな心がけばかりです。「睡眠のリズムを少しでも良く保てるよう、夜はコーヒーは控える」といった常識みたいなことや、ほんの気休め程度のものも多いです。そして、それすらままならない状態の時も多々あります。
でも、それでもいいかなと思うのです。できる時に、できることを、ほんの少しずつ。
時には後退してしまうこともあるかもしれないけれど、一歩一歩の積み重ねで、思ったより前に進めるかもしれない。0を100にはできないけれど、5くらいにはなるかもしれない。そんな気持ちです。
病名≠アイデンティティ
そして困ったことへの対策を考えるにあたって、気付いたことがありました。違う病名だったり、特に病気の診断を受けていなくても、似たような困りごとで悩んでいる人がいることです。
例えば、私は今のところ発達障害と診断されたことはありませんが、発達障害の人のタスク管理法はとても参考になるので、調子が悪い時は特に活用するようにしています。
また、病院に通うほどではないけれど、他人には理解されないストレスが多いとか、何となく物事が上手くいかなくて辛い、と感じている人もいると思います。そんな人に、病気や障害がある人のちょっとした工夫が応用できることもあるかもしれません。
こんな風に、病名や障害の種類に縛られすぎずに、悩みを解決していけたら良いと思うのです。
(もちろん医学的に別の病気に分類されているということは、対処の仕方を変える必要があるケースも多々あると思います。症状の悪化に繋がったり、思わぬ事態を招く場合がありますので、通院中の方が何か新しいことを始める際は、主治医の先生へのご相談をどうぞお忘れなく。)
反対に、同じ病名が付いていても、人によって症状が異なることも多いですし、とりあえず「今ある悩みに対して、何ができるか考える」というのが、より現実的な対処に思えるのです。
私は途中で診断名が変わるという経験をしたことで、より強くそう思うようになりました。
病気である前に、私たちは一人の人間です。
そして病気の当事者だけでなく、その家族や周囲の人たちも、また人間です。理解がある人に助けられる一方で、理解のない人もいて、そのみんなが人間だから、色々難しい。そう思います。
だからこそ、病気と向き合いながらも、病気の枠を超えて物事を見る視点も忘れないようにしたい。
綺麗事かもしれませんが、そんな気持ちで書いていきたいと思います。
さいごに
つらつらと書きましたが、基本的には気楽な暇つぶしとして読んでもらえるブログにするつもりです。ごろごろタイムのお供にでもしていただければ嬉しいです。
暗くなり過ぎないよう、かといって無理やり前向きを促すような書き方も苦手なので、ニュートラルな感じで書きたいと思っています。
私はうつ多めで、軽躁状態が判別しにくい症状の双極性です。考え込み、落ち込みやすいタイプの人間です。もし似ている方に何か感じていただければ嬉しいですし、違うタイプの方には「世の中こんな人もいるのか」と面白がっていただければ、それで十分です。
なお、全く初心者ながらも、ブログに広告を入れさせていただこうかと思っています。読み手として“アフィリエイト”という言葉にはずっと抵抗がありましたが、色々考えてチャレンジしてみることにしました。経済的な事情も大いにありますが、なにせ物事が続かない人間なので、擬似仕事としてブログを書くことでモチベーションを保ちたいというのが理由です。リハビリのようなものですね。
押し売りは大嫌いですので、いたしません。
また、文章の読みやすさは大事にしたいと思いますので、どうぞご理解いただければ幸いです。
もしよろしければ、また読みにいらしてください。